夢ふくらまそう!  愛媛県議会議員 ふくら浩一の活動報告  ~大福日記~


愛媛県議会議員      ふくら浩一の活動報告
by fukura51
大福日記No.98  授業料滞納
20日、任期満了に伴う西予市長選挙が告示され、現職である、
三好幹二氏が無投票で再選されました。
心からお喜びを申しあげますとともに、より一層のリーダーシップを発揮して
いただき、西予市と愛媛県のためにご尽力いただくことをご期待しております。

昨日の新聞に、県立高校の授業料・入学金の滞納が4億4000万近くに
達している、との報道がありました。

今月、千葉県と長崎県におきましては、入学金未納である生徒を
入学式に参加させない事態が出てくるなど、各地で問題になっております。

愛媛はどうなんだろう…
おそるおそる見てみますと、滞納者はゼロ、とのことです。
ホッとした一方で、ゼロの地域は愛媛を含めてわずか9府県と聞き、
非常に由々しき問題だな、と感じました。

授業料滞納は、親の経済的事情が最も大きな理由でありましょう。
リストラによる収入不安定や借金返済による困窮など、様々な要因により、
授業料が滞納する事態は過去にもあったでしょうし、そのつど教育現場や
教育行政が、何の罪もない生徒たちに救いの手を差し伸べてきたはずです。

「教育の機会均等」を生徒たちに保障することは最も大事なことであり、
よりよい教育条件の整備に全力をつくすことは当然のことであります。

でも悲しいのは…

支払い能力があるのにもかかわらず、授業料を納めない悪質な滞納者がいる、
ということであります。
わざと払わない、連絡も取れない…
給食費を払わない親の特集がニュース番組でやっているのを見ましたが、
「給食は嫌いな食べ物しか出ないから払わない」と言っている親を見て、
怒りを感じたのは私だけでしょうか?

「子供の授業料や給食費は、どんな苦労をしてでも納める」
そんな日本人の考え方は忘れられてしまったのでしょうか…
親のモラル低下が非常に懸念されるところであります。

ただし、滞納したからといって、一律に退学や停学の処分を下すのは
危険だと思います。
「金を払わないから来るな」と言うのは、財政的見地からすればそうですが、
教育的見地から見れば、あまりにも拙速な意見であり、不適切なように
思えます。

生徒の家庭を含めた全生活を受けとめ、人間的な結びつきと信頼を基礎として
指導援助にあたるのが本来の教育現場ではないでしょうか?

「金がないヤツは来るな」は、塾と同じであります。
学校が「教育の場」であることを放棄してしまうような気がしてなりません。


「親のモラル向上」「家庭のしつけ」に行き着くんでしょうね。
今の教育現場と教師の皆さんのご苦労は十分承知ですが、
短絡的な結論を出さずに、頑張っていただきたい…
心からご期待申しあげております。

by fukura51 | 2008-04-21 07:40 | つぶやき・日記
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