夢ふくらまそう!  愛媛県議会議員 ふくら浩一の活動報告  ~大福日記~

大福日記No.264  裁判員制度
3日、初めての「裁判員制度」が東京地裁で始まりました。
プロだけで続けられてきた日本の裁判に、主権者である国民の代表が
参加した歴史的な日であると言えます。

「裁判員制度」は、法廷で繰りひろげられる証人尋問や被告への質問を
見て、検察官による有罪の立証に合理的な疑いがないかを判断することに
力点を置く、すなわち「法廷中心の審理」がなされることが第一義の目的で
あろうと思います。

これまでは「調書裁判」といわれてきました。

犯罪捜査をしていく中で、捜査員は容疑者から供述を得ることに
全力を挙げます。
取調室で「自白」すれば…例えばそれが冤罪であったとしても…
被告が法廷で否認しても裁判官は自白調書の方を重視する傾向が
強かったのであります。

過度に自白調書に寄りかかり、法廷は検察の起訴を追認する場であると
揶揄されることが、冤罪が起きるたびに言われてきました。

選ばれし裁判員に求められるのは、言うまでもなくプロの裁判官が
持っていない「庶民感覚」であります。

「庶民感覚」から出てくる視点を反映することができるかどうか、
ある程度自由に意見を言えるかどうかは担当した裁判官の責任と
いうことになるでしょう。

しかし…
「人が人を裁く」というのは難しい仕事だと思います。
凶悪な事件を起こしたとされる被告であっても、その事件が起こった背景や
その被告がおかれた境遇、被告の家族や親族のこと、冤罪の可能性等々を
考えれば考えるほど、判決及び量刑の判断を下すことがいかに難しいかが
わかるのではないでしょうか…

また可能性として考えられるのは、「庶民感覚」によって被告が徹底的に
攻撃され、「公正な裁判を受ける権利」が妨げられる、ということも
考えられます。

違憲論を唱える法律家や制度に批判的な政党もあり、今後更なる議論が
必要不可欠でありましょう。

第1号の裁判員制度の対象になったのは、本年5月に東京都足立区で
隣人をナイフで刺殺したとして起訴された72歳の男性であります。

公判で被告側は起訴内容を認めており、裁判員は「量刑」を中心に
適切な判断を求められることになると考えられます。

裁判に「民意」が根付くかどうか…
「国民の司法参加」がより良い方向に進んでいくかどうか…

適切かつ建設的な取り組みが必要であります。

by fukura51 | 2009-08-05 22:10 | 政務調査
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