愛媛県議会議員 ふくら浩一の活動報告
by fukura51
| |
30日に道路特定財源暫定税率のいわゆる「つなぎ法案」が
取り下げられました。
国会の空転を回避するべきであるのは当然のことであり、年度内に
国会の場で徹底的な論戦をし、一定の結論が得られることを是非とも
期待したいと思います。
これまで暫定税率の重要さは述べてきたつもりでありますが、
町の声を聞くとやはり「ガソリンの値下げ」は大きな魅力のようであります。
「そりゃガソリンが値下げしたら言うことないわい」
「コストが上がって商売にならんのよ」
「満タンにしたら1,000円も違うんやぞ」 などなど…
ただ現状を見れば、リッターあたり25円の値下げと引き換えに大きなものを
地方が失う可能性が高いのはこれまでお話してまいりました。
我が選挙区の今治市・越智郡だけでも具体的に挙げてみますと、
・今治市役所前 R317 電線地中化計画
・上島町の上島架橋
・伊予富田駅前 桜井・山路線(通学路) 拡幅計画
・伯方小学校前 伯方島環状線(通学路) 拡幅計画
・今治新都市経由 延喜~高橋間 整備計画
・朝倉支所前 今治丹原線(通学路) 整備計画
以上の計画が、なんと実施できなくなる!のであります。
そんな結果になっても、「ガソリンが安くなるほうがいい」のであれば、
それも民意かもしれませんが、地方はより疲弊し、活性化は夢のまた夢、
福祉サービスは後退、農林水産振興なども縮小してしまい、
「どうしてあの時、ちゃんと説明してくれんかったん?」
といわれるような気がしてなりません。
ただ、ガソリンが高いのは「相場のことだから当然」というのではなく、
ガソリンの高騰を抑える手立てや安くするための諸施策をとらなければ、
国民の意思を反映しているとは言えないんじゃないか?と思います。
ここが抜けていては、国民の支持は得られないのではないでしょうか。
政治や行政に対する不信感があるのも事実です。
「実はまだまだムダがあって、本当は財源があるんじゃないか」とか、
「誰かが高級車を乗り回してるんじゃないか」、そんな声が聞こえてきます。
また、「暫定税率」という呼び名がこんな長い期間続いていることも、
諸事情があるにせよ、確かに国民からみればおかしいですよね。
後々何らかの形に変えていくことも当然考えなければならないでしょう。
本当に必要なものであるということをしっかりと訴えなければならない…
ただ、改めるべきは改めるんだ、ということも示さなければいけないし、
民意もできうる限り反映する、「ギリギリの線」がどこなのか、
地方議員の立場で考えていきたいと思います。
|